ちりゅう歯科ブログBlog

治療報告【根管治療】

愛知県知立市
ちりゅう歯科です。


根管治療後の報告をさせて頂きます。

術前
青色矢印部分の根っこの周りが黒くなっています。
骨が溶けて、ここに膿などが溜まっています。




術後 1年経過
根っこ内部の治療のみ行いました。
根っこの周りが白くなっており、骨が回復し治癒してきているのが確認できます。






根っこの病気は大きさで、治るか治らないかが決定するわけではありません。

①原因がどこにあるのか。
 【根っこの内部が原因】根管治療のみで治癒します
 【根っこの外に問題がある】外科処置の併用が必要です。

②病変がどのような状態にあるのか
 【炎症の結果なのか】根管治療のみ
 【繊維化しているのか】外科処置の併用
 【嚢胞化しているのか】外科処置の併用
③どれくらいの時間が経過しているのか
 【長期間経っていると、繊維化・嚢胞化している傾向にあります】外科処置の併用


これらの状態により治療期間、治療方法が変わってきます。

「痛くないのでこのままで」
「時間・回数かかるなら治療したくないな」

という声をよく聞きますが、放置しておいていいことは起こりません。
確実に炎症は体の中にあります。

そして、時間が経つほど治りにくくなっていきます。
早めの対処が大切ですね。



併せて、根管治療後の歯は被せ物が必要です。
この被せ物が精密であるかどうかが、再感染のリスクに大きく関与します。
なぜなら、被せ物と歯の隙間が細菌の侵入経路だからです。

汚れがつきにくく、精密な被せ物にすることをお勧めします。


また、定期健診・メインテナンスも必要不可欠です。

精密な治療と十分なケアの両方がなければ、長期予後は成り立たないのです。



ちりゅう歯科
院長 三井誠
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